プロモーションを頑張っているのにECサイトの売上が上がらない理由
インターネット上には星の数ほどECサイトがあります。ECサイトを運営していくためには、玉石混交の中から自社サイトをユーザーに選んでもらわなければなりません。そして、選んでもらう前にまずは見つけてもらうというハードルがあります。見つけてもらって初めて、他の競合するECサイトと勝負ができるのです。
では、どうすればユーザーに自社サイトを見つけてもらうことができるのでしょうか。
ECサイトに限らず、自社サイトを知ってもらうためにはいくつかの方法があります。
ポータルサイトなどに広告を出したり、自社でブログを書いてみたり、ツイッターやフェイスブックなどのSNSソーシャルメディアを始めてみたり・・・。
もちろん、プロモーション手法はこれだけではありませんが、このような施策のうちどれかひとつくらいはやってみたことがあるのではないかと思います。
そして、次のような悩みを感じたことはないでしょうか。
一生懸命ブログを更新しているのに肝心の売上が上がらない・・・。
フェイスブックでたくさん「いいね!」を押してもらっているのに売上が上がっていかない・・・。
フェイスブックだけでなくツイッターもやっているのに売上につながらない。つぶやく意味なんてあるのだろうか・・・。
そのような悩みを抱えているECサイト運営者は少なくないのです。
突然ですが、ここで面白いデータをご紹介します。
「サイト訪問者が見込み客となる可能性は8%。一方、ツイッターのフォロワーが見込み客となる可能性はたった2.2%」
「ソーシャルメディアではユーザーの反応を得ることはできるが、売上には結びつかない」
参考:http://adage.com/article/btob/b2b-companies-teach-b2c-a-thing-marketing/291900/
つまり、ソーシャルメディアを一生懸命更新させたところで売上には結びついていかないということなのです。
しかし、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアをプロモーションツールとして有効活用することは可能です。何も意味がないのであれば、ソーシャルメディアは全てのECサイトで運用されていないはずです。
・・・。どこか矛盾していると思いませんか?
「プロモーションとしては有効なのに、売上に結びつかないなんて話がおかしい」
そのように思われた読者の方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、一見すると矛盾しています。
ですが、これらに矛盾を感じるのには理由があるのです。
その理由とは、「プロモーション手法にはそれぞれの目的がある」ということです。
つまり、売上を上げる目的で全てのプロモーションを行うわけではありません。それを意識せずに、闇雲にソーシャルメディアを運営したり、広告を出稿したりしても徒労に終わることが多くなります。「どうして売上が上がらないんだろう」と悩むことになってしまうのです。
たとえば、「ソーシャルメディアを運営すること=売上を伸ばすこと」と考えると、先のような矛盾が生じます。目的が異なるからです。
各プロモーションは、各々に持つ目的の範囲内において有効なのです。
どのような施策を行うにしてもまずは、各プロモーションについての目的を把握し、一定のゴールを設定することが必要となります。
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