新しい技術やマーケティング手法にとらわれないために。 -ユーザーファースト-
インターネットの世界は日進月歩で進化しています。去年流行したものが今年にはもう下火・・・なんてことはザラにあります。
ブログが流行しだした10年ほど前によく聞かれた「web2.0」など、もはや誰も口にしなくなりました。ブログが世に出た当初は、専門的な知識を必要とせずに誰しもが簡易的なホームページを持てるということが大変話題になりました。コメント機能やトラックバック機能が新鮮でしたが、今ではどうでしょう。ブログの双方向性なんて話題に上ることはありませんよね。
10年ひと昔とよく言いますが、インターネットの技術は1年単位、数カ月単位で目まぐるしい変化を遂げています。
ケータイでiモードが使えるようになった当時、今日のスマートフォンの普及を誰が予想したでしょうか。
その後、mixiが日本におけるソーシャルネットワークの扉を開き、それがいつしかフェイスブックに取って代わられました。
インターネット広告にもユーザーのサイト閲覧行動を把握するなどという驚くべき手法が誕生しています。
もちろんこれだけが全てではありませんが、インターネットの世界はどんどんと様変わりして新しいサービスや技術も誕生してきているのです。
こういった新しい手法や技術は取り入れていけば、時代の流れに沿うことができます。
しかし、忘れてはならないのは「自社サービスは誰のためにあるのか」ということです。
自社ECサイトの売上で給料を払う社員のためにあるという言い方をすることもできますが、サービスは顧客のためにあります。
ECサイトであれば、サイトを利用して商品を購入してくれるお客様のために存在していることを疑う人はいないでしょう。
この顧客を第一に考えるという概念は、時に「ユーザーファースト」と呼ばれています。インターネットマーケティングの技術や手法が日々進化している現代だからこそ、ユーザーを置き去りにしないために提唱されている考え方だとも言えます。
逆を言えば「これまで顧客が最優先されない状況にあった」とも言えるのかもしれません。また、ごく基本的なことであるがゆえに見過ごされてきたのかもしれません。
売り手都合で物事を考えるのではなく、顧客を最優先に考えることで持続可能なECサイト運営を目指すという姿勢は、ビジネス全般に通じる考え方です。
もちろん、それが目的にかなったものなのであれば新しい技術をどんどん取り入れることはとても有益なことです。その技術がユーザーにどんな新しい体験をもたらすのか、といったん立ち止まって考えることが重要なのです。ツイッターもフェイスブックもただ闇雲に利用するのではなく、ECサイトのプロモーションとしてどのような目的で使うのかを考える必要があります。
日々進化する技術や手法に振り回されるのではなく、ユーザーにどのようなベネフィットを提供できるかという視点でサイト運営をしていきたいものですね。
コラム一覧
2014.08.11
- 信頼を勝ち取るブランド化の為の裏事情
- リアルな「YES」を増やす努力起業、経営スタイル、運営方針といった一連の流れを行っていく上で、全てに於いてそれ相応の時間とコストが掛かってくる。たとえば、数年前に「起業する」なんて…
2014.08.11
- "切っ掛け"というシンプル発想からのEC構築
- リアルな「YES」を増やす努力起業、経営スタイル、運営方針といった一連の流れを行っていく上で、全てに於いてそれ相応の時間とコストが掛かってくる。たとえば、数年前に「起業する」なんて…
2014.08.04
- 好奇心旺盛な女性が集まるトラフィックに参入の意図
- 「役に立つ」というシンプルな動機ECサイトを立ち上げるからには、やはり集客を見込こんだコンテンツづくりとそれに伴う行動が求められる。たとえば、ターゲットを20~40代の女性に絞りそ…
2014.07.28
- 押し売りではないコンテンツが功を奏す
- 日常的要素を含んだコンテンツのメリット最近のECサイトの動向をみていると、多種多様な中にもある一定の共通コンテンツが垣間見ることができる。たとえば、「欲しい商品」「人を集めるキーワ…
2014.07.14
- 美しさを追求する業界は「センス」というシンプルに行きつく
- ネガティブな印象をチャンスに変える近年インターネットが加速度的に普及するに伴いECサイトを運営側は、それに合わせてサイト構築する手法も大きく変わってくるといえる。たとえば、女性であ…
2014.07.14
- スマートフォン対応をするべきタイミングの重要性とは?
- EC市場でもスマートフォンへの加速度的なシフトが進んでいることを前回の記事でご紹介しました。 スマートフォン対応が避けられない流れの中にあって、次のような悩みを持…